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秩序のとれた海 例えば君とふたりで
「出られなくてすみません。いまちょっと手が離せなくて」

キッチンのコンロのまえ。振り返った聡介はやはり無表情のまま淡々と言う。
しかし、その片手には小鍋があった。

「聡介さん、料理を…?」

キッチンテーブルの上には料理のレシピをプリントアウトしたらしき紙や、計量カップ、スプーン、キッチンタイマーなどが並んでいる。
散らかっているようなのに、ふしぎと五線譜のうえの音符のような整然とした雰囲気もあった。
「はい、簡単なものですが時間がかかってしまい、奏さんに作っていただいたタイムスケジュールと夕食時間がずれてしまいました」
「どうして、料理を?」
「…奏さんがきちんとした食事を、とおっしゃったので」

奏は思わず聡介に駆け寄り、その手を握りぶんぶん上下に振った。

「すごい進歩ですよ、聡介さん!いままでレトルトの食事もあまり摂らなかったのに」

つぎの瞬間、奏は続けるはずのことばを見失った。聡介の表情が一変したのだ。
幼いこどもが先生に褒められたような、くしゃっとした笑顔が浮かぶ。整ってはいるものの、いつもの無表情のせいでなにを考えているのかさっぱりわからなかった彼。

ところが、いま伝わってくるのは奏に褒められ『うれしい』という感情だ。


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【2014/09/01 09:42】 | ひかりのひと
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―…コミュニティが、消えた。ぼくの、すべてだった場所。
UNHCR事務所の受話器を置き、ありがとうございました、と頭を下げてドアを閉めた。これから、どうすればいいのだろう。なにを信じ、どう生きればいいのだろう。冬の空。よく晴れている。

あの軍事的反政府組織のクーデターが成功裏に終わって、日本はふたつに分断されてしまった。クーデターの中央組織が置かれた、ぼくらみたいなマイノリティコミュニティにとっては危険な太平洋側国家。そこからいくつもの山を越え、国連軍に保護された比較的安全な日本海側。あれから、もう、15年。
ぼくらのコミュニティ…自給自足で暮らすベジタリアンが集まる、のんびりした、神さまがつくってくれた楽園みたいな場所。いくつかの共同体的ルールはあったけれど、ぼくたち家族みたいに時代の流れについていけなかったものにとっては、天国みたいなところ。もう、どこにもない。ぼくの家族も、あの共同体も。

15年前、弾圧を受けつづけるコミュニティから「逃げろ」と言ったのは、ぼくにとってはお姉さん的存在だった小菊さんだった。
「いい?風埜、なにがあっても生き延びて」。
小菊さんの最後のことばを胸に、ぼくは山伝いに日本海側を目指した逃避行をはじめた。初秋のことだった。ぼくらは木の実や山菜を食糧にすることもあったから、山中の食べてはいけないもの、食べられるものの区別は容易だった。いくつもの秋の実りに救われて、震える足で必死に走った。ぼくはまだ、12歳だった。
そして、27歳になるいま、ぜんぶを喪った。

小菊姉さんは言った。
「風埜、難民キャンプってわかる?」
「なんみ…?」
「国連難民高等…風埜にはわかんないね、とにかく、あたらしい国境の近くにキャンプがあるの」
「キャンプって、テントを張ったりキャンプファイヤーをしたりする、あれ?」
「全然ちがう。あなたが生き延びるために、国連っていうところがつくってくれる居場所」
小菊さんは大学で外国語を勉強していたらしい。難しいことばでなにやら書きつけ、ぼくにそれを握らせた。そして、言ったんだ。
「風埜、なにがあっても生き延びて」
小菊姉さんの言っていた『キャンプ』に辿りついたのは、冬の足音が聞こえ始めるころだった。ひとりで逃げてきたぼくを、キャンプにいただれもかれもが『奇跡の子』と呼んだ。小菊さんの走り書きを係員みたいなひとにみせると、彼は立ち並ぶテントのひとつにぼくを連れていってくれた。そこに暮らし始めて、15年。

いつか帰れると信じていた。いつか戻れると思っていた。でも、コミュニティが、消えてしまった。

壁沿いに歩いた。行く宛もなかった。ただ、心に空洞があって、そこからなにもかもが抜け出していくようだった。生きる力も、希望も、なにもかも。
パシャッと、音が聞こえたのはそのときだった。飛びあがって音のほうを向くと、大きなカメラを構えた男性がこちらにレンズを向けている。戦場カメラマン。こういうひとがたまにいて、ぼくらの写真を撮っている。なんのためなのかはわからない。無性に腹が立った。なににでもいいから八つ当たりしたかった。小石を拾って、彼のほうに思いきり投げつけた。
「おいおい、きみ、危ないじゃないか」
ことばのわりにのんびりと、彼は言った。ぼくより5歳くらい年上。
「どうしたんだ?国境沿いの壁は危険だろ」
危険。弾圧が始まって…いつだったかの小菊姉さんのことばが蘇る。
『風埜、コミュニティの外に出ちゃダメよ。壁のむこうは危険だから』
やさしかった小菊さん。もう…いない。どこにも。共同体でさえ、どこにもない。空を仰いだ。まだ青い。不意にそれが歪んだ。掠れた声でコミュニティの呼称を口にする。どっと涙があふれた。帰る場所。消えてしまった。

戦場カメラマンは名瀬と名乗った。ぼくの追跡取材をしたいという。
「どうしてですか?」
ぼくのテントの写真を撮っている彼の後ろ姿に訊ねる。
「どうして、ぼくなんですか?」
カメラを構えたまま、彼の背中が言った。
「きみ、弱小コミュニティから逃げてきた、『奇跡の子』だろ」
「……もう『子』って歳じゃないですけど」
わざと、つっけんどんに言ってやった。このひとは、きらいだ。
「やっぱり!」
ぼくの口調などお構いなしに彼はうれしそうに振り向いた。イライラする。
「滅んだコミュニティの生き残り。絶好の取材対…」
歩み寄ると、彼が言い終わらないうちに頬を殴った。数秒、ぼくの時間が止まった。コミュニティの教訓。『暴力は禁忌』。破ってしまった。

それが、ぼくのなかでコミュニティが消えた瞬間だった。信じるものが、生きるための縁が、崩れ去った瞬間だった。

その日の晩の炊き出しは、ごわごわした米飯と薄い肉のスープだった。いままでなら、スープからきれいに肉だけを除いて食べていた。食べ残しはとなりのテントに暮らす家族の子にあげていた。ベジタリアン、菜食主義。懐かしいことばを守りつづけるほうが、苦痛だった。コミュニティの亡霊に縛りつづけられることが。生まれて初めて口にした食べ物は、ひどい臭いがした。それでも噛み砕いて飲み込んだ。吐きそうになりながら、食器を戻しにいった。
毎朝、『恩寵』に祈りをささげるのも、やめた。神さまなんてどこにもいない。恩寵なんて、どこにもない。テントの壁にチョークで描いた簡素な『感謝のことば』を手のひらで擦って消した。
雨に祈りを、日差しに感謝を捧げること。毎晩、コミュニティで歌い継がれていた唄をうたってから眠ること。いろいろな、コミュニティの慣習。ひとつずつ、やめていった。
そのたびに、ぼくのなかであのコミュニティが生き絶えていった。

ぼくが壊れていくのを、別のぼくがどこかからじっと見ていた。そして、レンズ越しにあの名瀬、という戦場カメラマンも。ぼくより、ずっとつらそうな顔をしていた。そんな顔をするなら、取材をやめればいいのに。

コミュニティで、絶対に絶対に『してはならない』こととされていた、自ら命を絶つ行為。それだけを考え続けた。なにもない世界。こんなところに、生きている価値なんて、ない。ただ、残念なことに、ぼくはなにをどうすれば自分が死ねるのか、わからなかった。だから、訊いた。

「あの、死にかた、って知ってます?」
「は?」
「自分で死にたいときに、どうやったら死ねるのか、知ってますか?」
呆気にとられた表情の名瀬さんは、まじまじとぼくを見た。
「きみ、死にたい…の?」
「あたりまえじゃないですか!」
悲鳴のように叫んでいた。
「コミュニティがなくなって、帰る場所を奪われて…信じられなくて、なにも信じられなくて……、これから先、どうなるのかも、どうすればいいのかも…わからなくて……、ずっと信じていたものも捨てて、ぼくが壊れて…」
ひどい眩暈がする。倒れそうになったぼくを名瀬さんが抱きとめた。そのまま、ぼくをテントの隅まで運ぶ。しばらく、重い沈黙が流れた。
「絶望が」
名瀬さんが言う。

「絶望が、希望を照らすことがあると、俺は信じたい」

それから、名瀬さんは話してくれた。彼の、妹の物語。長い長い話だった。最後、名瀬さんの妹さんは、自ら命を絶った。
「毎日毎日、考えたよ。俺も死のうと思ったよ。だけど」
つぎの名瀬さんのことばが祈りのようにぼくの心にしんと沁みた。
「生まれてきた、ってことは、どんなことがあっても、なにもなくても、少なくとも生きることは赦されてる、ってことだよ」
悲しくはなかった。ひたひたと胸の内を潮のように水が満たし、それが波になって溢れたようだった。声をあげて泣いた。コミュニティが消えたあの日から、ずっと泣くことなんてなかったのに。名瀬さんは、黙ってぼくの頭をずっと撫ぜていた。その手のひらが、小菊姉さんを思い出させて、つぎからつぎから涙が溢れた。

ぼくが泣き疲れて膝に顔を埋めると、名瀬さんが正面に回りこむ気配がした。
「風埜」
呼ばれて顔をあげる。次の瞬間、ぼくは名瀬さんの腕の中にいた。
「風埜…、つらいなぁ…」
また涙が零れそうになるのを押し留め、ぼくは名瀬さんの背に手を回した。名瀬さんがちょっと身じろぎした。あたたかい。名瀬さんは、そしてぼくは、生きている。ぼくも名瀬さんみたいになれますか、と、ぼくは訊いた。いつか、絶望が希望を照らすことがあると、心から信じられますか、と。
ぼくは名瀬さんを見上げた。そんな目で見られると困る、と、彼は言った。
困ってください、と、ぼくは言った。

名瀬さんの耳元で、彼を身体の奥深くに感じながら、何度も名瀬さんの名を呼んだ。行為の感覚は、帰る場所がなくなった、あのときの心許ない感じによく似ていたから。名瀬さんも、幻のように消えてしまいそうだったから。絶望の溢れる心のなかで、あと何度、ぼくは希望を信じられるだろうか。

外に出る。夜が明けようとしていた。名瀬さんは眠っている。テントを後に、ぼくは歩きだす。ときどき、木の実を取りに行く森があった。なぜだか、無性にそこに行きたかった。
雑草を、すっかり葉を落とした灌木をかき分けていると、ぽっかりと開けた場所に出た。空が見える。暁の光が低く、影を投げかけていた。走り出していた。
光の中に跪き、手を組み、目を閉じた。
『恩寵』。
あのことばが、聞こえた気がした。


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******

今月の幹事さまは『Stage Direction』の甘楽さんです。
ありがとうございます。

わたしはお題(B)で行ってみたのですが…。
近未来の日本…、『日本難民』って。
どれだけ暗いものを描けば、わたしは気が済むのでしょう。
(『J.R.C.』⇒『Japanese Refugee Camp』の略です。
せめてタイトルだけでも近未来的に…!)

難民キャンプやUNHCRの活動について調べていたら、
気持ちが暗くなってしまいました。
ですので、キャンプの描写はかなり端折ってあります。
いつか、しっかり書けるようになったら、ちゃんと描くべきテーマだな、と。

あと、リアルタイムの行為シーンにはじめて挑戦してみました。
あの……、そういう描写はどうやったら書けるのか
どなたかご教授いただけないでしょうか…(笑)

『恩寵』ということばはとても好きなことばで、
いつか小説の中で使えたらいいな、と思っていたので、
お題SSのキーとして出てきてくれたのでうれしいです。

感想などお聞かせ願えると、さいわいです。


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【2014/09/02 09:18】 | お題SS。
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えなりさんへ
砂凪
こんにちは、えなりさん。

近未来って全然…わたしのなかで…きれいなイメージがなくて。
進歩の末の崩壊か、軍国国家への変貌か…それしかなくて。
で、こんなお話になっちゃったのですが、その世界観に引きこまれた!って、ありがとうございます。

"東北"自治区で"原子力"村って、なんだか預言書のようですね。
わたしの場合の衝撃近未来小説は、こどものころに読んだ『2050年東京物語』(…だったかな?)なのですが、
その『近未来』が…すごくて…ゴキブリに支配された東京がドーナツ化して、それでもそこで生きる人々、というお話でした。(←!!!)
描写がリアルで、そのあとしばらく子供心に『こいつら、未来支配するかもだな』と彼らを見るたびに思いました。
その方の(こどものころなものなので、著者ど忘れ…)『やわらかな記号』という別のSFもすごかったですが。

風埜は自分にもまわりにも絡め取られ、動けなくなっていたときに
名瀬という『第三者』によって解放される…というのがベースラインです。
泥水によって、息がラクになることってありますね。

いえいえ、こちらこそ読んでいただきありがとうございました。
わたしもえなりさんの作品を拝読したのですが…むぢゅかちくて…うまく感想が書けませんでした…。
この場を借りて、お詫び申し上げます。


えなり
世界観に引き込まれました。
分断された日本というのに、『2030年東北自治区』(作:半村良)という作品を思い出しました。(半村作品のわりには評価低いようですが、今月のお題である近未来日本が舞台です)
近未来SFなのですが、原子力村が出てきて、その描写がとても印象に残ってます。
・・・あ、2030年ってわりとすぐですね。読んだときはまだ20世紀だったのに。。。(^_^;)

主人公がとても苦しそうだったので、最後に光がさしてちょっとほっとしました。
清すぎる主人公が、名瀬と身体を重ねたことで泥水を少し飲み、それによって息がラクになったのかな…などと思って読みました。
読ませて頂き、ありがとうございました。

とおりあいみさんへ
砂凪
こんにちは、あいみさん!

読んでくださってありがとうございます。
近未来に退廃的なイメージを持っているの、わたしだけじゃなかった…!(感動)
どうにも、これから先…日本がいい方向に向かう気は全然しなくて。

『日本難民』…。
難民…世界中にたくさんいて、生きる権利や命の尊厳もギリギリの生活を強いられて。
大学時代に調べたことがあって(課題で)、今回ちょっとまたUNHCRのHPを見たりしました。
……凹みました。わたしは…、わたしは、なにをしているのだろう、と。

風埜はキャンプ全体の『希望』みたいな存在で。
(信条を捨てないで生きてきた15年間、ずっとそんな感じだった設定です)
そういうことって、重荷で苦痛ですよね…。
名瀬は、風埜のそういう危なっかしさに気付いた唯一のひと。
部外者だから、ちゃんと見ることができたのかな、と思います。

Rシーン…!
はじめて書きました!そしてそう呼んでいただけました!
しかも素敵だと…。
頑張って精進しようと思います(笑)

未来のこと、考えていただけたのならうれしいです。
『ひかりのひと』、読んでくださっているとのコメント、ほんとうに勇気になりました。
いつもありがとうございます~。

牛野若丸さんへ
砂凪
こんにちは、若丸さん!

毎回毎回毎回、ヘビーな設定ですみません。
(思い返すだけで、『言霊の罪』・『捨て子』などなど)
でも、日本って…戦争になったらどうなるのかな、と考えてしまって。
集団的自衛権の閣議決定にズーン…、となっていたひとなので。
だから『日本難民』なんです←長い言い訳。

>しあわせを感じるためのもの
……そうならなかったのは、わたしがいまだに『しあわせ』がわからないからです。
注がれることにも、満たされることにも慣れない。
さびしい、とか…そういう状況のほうが落ち着くんです。つらいですけど。
(はい、ズドーン発言。)
もう、それは性格上の問題というより、星の巡りレベルの…。
永遠に『しあわせなR18シーン』を描けそうにないです。

近しいひととの別れ。
しあわせなことに、まだ大事なものを失ったことがありません。
欲しいものを、手にいれたくないからかもしれませんが。
いつも手にするまえに、なくすことを考えて、
「なくして傷つくくらいなら、最初からないほうがいい」と思ってしまうんです。
でも、両親や親友や…そのうち、亡くすんですよね。
いつかそうなったら、ますます重い作品が書けそうです。自分に期待!←ええ!?

こちらこそ、お読みいただきありがとうございました~。


とおりあいみ
砂凪さん
拝読しました。
近未来って、こういった退廃的なイメージ、ありますよね。
難民かぁ。
今の日本では想像できにくいですが、世界中であふれているんですよね、今も。それを考えると、胸が痛いです。
「奇跡の子」とされた風埜が不憫でなりません(ちょっと込み上げてきてしまいました)。が、ちゃんと名瀬によってちょっとだけでも未来を感じ取ることができたので、心から安堵しました。
Rシーン、素敵でしたよ。このSSなら、丁度いいと思います♪
リアルでも少し未来のことを考えさせられるSSでした。ありがとうございます。


拝読しました
牛野若丸
日本人が難民キャンプの対象、という現在では全く想定できないヘヴィな近未来ですね!
身体を繋げるシーンは、BLだと通常は幸せを感じるためのものですが、本作では「生きるため」、「命を感じるため」の行為だと感じました。
僕も近しい人の別れがいろいろありましたので、こういう「命」の大切さを感じられるSSは深くしみます。
今月も素敵なSSをありがとうございました!

荻野ベル恵さまへ
砂凪
こんにちは、荻野さま!
このたびはお読みいただき、ありがとうございます。

わたしは荻野さんと真逆でして…
『近未来にはドラえもんがいたんだった!』と(笑)
どうしても…、素敵な未来を想像できない残念な脳みそです。

現実にある世界を描けるひとをわたしはいつも「すごいなー」と思いつつ、ネット小説を読んでいます。
名瀬は風埜の追跡取材をしているうちに、彼に惹かれていった、という設定です。
で、風埜は名瀬のことばで立ち直りのきっかけをつかんだ、という。
描き切れていませんね、ダメダメです。

読んでいただけてうれしいです!ありがとうございました。

拝読しました
荻野ベル恵
こんにちは。ss拝読いたしました。
近未来の日本というお題を見て私はまずドラ○もんのような 未来を想像したのですがこのような考え方もあるのだと感心しました!!
近未来やファンタジーなど書くのが苦手なので現実にない世界を自分で作れる人に憧れます。
二人とも大切な人をなくしたという共通点があって惹かれ合うものがあったのかなぁと感じました。
素敵なssありがとうございました。

矢島知果さまへ
砂凪
こんにちは、矢島さん!
このたびはお読みいただき、ありがとうございます。

短いんですよね、SSって!←当然のことです。
世界観を全然描き切れていないので、
これをもとに長編を書いてもいいかな…と思っています。
>日本が分断されて難民になっている設定に~…
ありがとうございます~。
退廃的すぎて、どなたにもついてきていただけないかと思っておりました(つд`)゜*・。

ここから自分ツッコミなのですが…
冬の日本海側にはもれなく雪がついてきます。
すっかり忘れていました、日本海側豪雪地帯在住なのに…。
余計に風埜の逃避行がたいへんなことに。

大地讃訟、いい曲ですよね。
風埜が暮らしていたコミュニティはこの曲っぽい地だった、という設定です。
(案の定、描き切れていませんが…)
『恩寵』ということばをうたうたびに、
なにか…神々しいような気持ちになったことを覚えています。

おもしろかった、とおっしゃっていただき光栄です。
感想、ありがとうございました。


矢島知果
拝読しました。
SSなので、短い中でこの世界観を書ききるのは大変かと思うのですが、
私は日本が分断されて難民になっている設定にどっぷりつかりました。
こういう世界観、私はけっこう好きです。
国が分断されるSFちっくな設定の映画を昔みたことがあって、
アメリカが西と東で分断されて、自由の地をもとめて逃げるという話でした。

作品は日本が舞台ですが、
主人公が山を越えて逃げるのは、かなり大変だったろうということも想像つきますよね。
「奇跡の子」と言われるのも。
「恩寵」ですが、大地讃頌!!
私、あれ大好きです。「恩寵」いい言葉ですよね。

面白かったです。楽しませていただきました。

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「奏さん、今日はどうされたのですか?訪問日はあさってのはずですが」
「いや…、あなたが俺のいない時間をどう過ごしているのか、それを思って…」

なんだろう。うまく言えない。
時間のなくなった部屋。そこでただ心を失ったまま日々をつぶしていくだけの生活。すこしでも、楽しいことがあればいい。
そう思った。それだけのことなのに、聡介の笑顔を見たとたん、ことばは喉の先からあわあわと消えるばかりだ。

「……私のことを、心配してくださったのですか?」
聡介がそっと、壊れものを扱うような声で言う。その声を聞いた途端、ことばが溢れてきた。

「すみません…、ずっと俺は…あなたに業務対象として、向き合ってきました。あなたはモノじゃない、人なのに。義務感だけで接してきたんです」
「それは、それが奏さんの仕事なのだから」
「いや、保護監視官は…遺失者のしあわせを願い…、生きることを照らすのが使命です。ただ、義務感や責務感だけで接していくのでは…、ダメだったんです」

いままでのクライエント。どんな人生を歩みはじめたかも考えたことがなかった。
影快復。
彼らがそれを成し遂げれば、自分の仕事は終わりだと思っていた。


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【2014/09/03 09:03】 | ひかりのひと
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奈々枝にクライエントの家に寄ってから帰る旨のメールを送り、聡介が食事を終えるのを待ち、ジグソーパズルを取り出した。

「パズル、ですか?」

聡介が言う。また無表情な声に戻ってしまった。
落胆しそうになる自分を奏は励ます。一歩でいい、その場足踏みでもいい、聡介は生きることをすべて手放したわけではない。

「ええ、『影避け』をしながらできそうな娯楽を俺なりに考えてみました」
聡介の手がパズルの箱にプリントされた猫の絵を撫ぜた。
「私、猫派です」
「あ、俺もですよ。いま、妻子と住んでいるマンション、ペットが飼えるんです。こどもが大きくなったら、猫を飼おうと妻と話していますよ」

聡介が顔をあげて訊ねた。
「お子さんは、娘さんですか?息子さん?」
「あ、娘です。彩りに、夏、で彩夏です」
「そうなんですね」

聡介の声のトーンがほんの僅かに暗くなったことに、そのときの奏は気付かなかった。


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【ブラック(すぎる)ユーモア】
きのう、『眠っても眠っても夢の中』状態で午後6時ごろ夕寝を決め込んでいました。
携帯が鳴ったので半分夢の中で「…はい」と出た途端。
「わたし、メリーさん。いまあなたのおうちのまえにいるの…」
という声が。
件の怪談!?都市伝説!?ぎょっとしてガチャ切り。
(『メリーさんからの電話』で検索してみてください、めっちゃこわいです)
ところが、また振動するガラケー。
あの流れでいくと「いまあなたの後ろ…」になります。
こわごわディスプレイを見ると知らない電話番号。
えー!!!

……電話主は、iPhoneに携帯を変え、自宅にそれを知らせに来た妹でした。
信じたことで、こわがったことで散々いじられたのはいうまでもありません。
だけども、本気でこわかった…。

【2014/09/04 09:44】 | ひかりのひと
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帰宅し、ドアを開けるなり彩夏の泣き声が聞こえてきた。
珍しい。彩夏は天真爛漫を絵に描いたようなこどもで、憂いが憂いになるまえに「楽しい」でそれをかき消すようなところがあるのに。
リビングの扉を開いて奈々枝が顔を出した。これまた珍しく、奏に対してイライラを隠していない。

「あなた、今日が彩夏の誕生日だってどうして忘れたの!」
「……え?」
「え、じゃないの。今朝、あなた自分で彩夏にできるだけ早く帰る、って言ったじゃない」

そうだった。すっかり忘れていた。

「すまん、忘れてた。仕事でちょっと打開策が見えてきたから、ついそれに気を取られて…」
「管理公社じゃなく、クライエントの家にいたんでしょ。別に今日でなくとも…」
「ほんとにごめん。反省点が多すぎる接し方をクライエントにしていて、その詫びに行っていたんだ」

口が裂けても聡介の娯楽のためとはいえ、パズルを買いに玩具店に立ち寄った、などとは言えない。

「あなた、最近変わったわ」
「……え?」
「自分で気づいていないの?わたしと彩夏のこと、とても夫や親とは思えない目で見ているの。どこかで一歩置いて、わたしたちに接している」
「そんなことはない!」

叫んでいた。そんなことはない……はずだ。

「俺はきみと彩夏が大好きだ。一歩置いて接するなんて、そんなことあるわけがない」
奈々枝の肩がすっと落ちた。
「そう…よね」と言い残しリビングに戻っていく。心のなかに重苦しい暗雲が立ち込めていくのを感じながら、奏はその後ろ姿にかけることばを見つけることができなかった。


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【2014/09/05 09:09】 | ひかりのひと
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Pearswordさんへ
砂凪
こんにちは、Pearswordさん。

生田紗代さん、好きですよっ!
いま、ちょうど読まれているとのこと。
何の因果でしょうねぇ…。

>9年まえ。
このワードだけで号泣しました。
2014の9年まえって2005年ですよね。
わたし…いちばんキラキラしていました、2005年。
受験、でも友達に支えてもらって志望大学に受かって。
でも、それもなにもかも、いまはもうなくて。

心はいまだに2005年のただなかにいます。

期待されると…うれしいような困ったような。
とりあえず、頑張ります。

文藝賞
Pearsword
http://www.kawade.co.jp/bungeiawardn.html

9年前ですね。早いものだ、あれから9年か。
そのとき、羽田圭介生田紗代が同時受賞のようです。
丁度今、何の偶然か、図書館で生田紗代の本を借りて読んでいるところです。

 そうですか、今後の展開、期待します。

Pearswordさんへ
砂凪
こんにちは、Pearswordさん。

文藝賞…とか、疎いんですよねぇ。
すばる新人文学賞でデビューした作家さんが好きな傾向はありますが。
えーっと、だれだっけ…?

なんですとー。
それって、どのくらい前のお話なのでしょう?

かわいそうなのは、はたしてどちらでしょうか…?
(と、これから先の展開をにおわせてみたりする。)
奏は親バカですからね、彩夏ちゃんは目に入れても痛くないのですよ。
奈々枝さんのことも大事ですし。

ぜひ、お楽しみにー。


Pearsword
お疲れ様です。
 以前、文藝賞でも「魔女の息子」という同性愛小説が受賞したことがありますが……。
 奈々枝さんと彩夏さんが可哀相ですね。この先の暗雲が、すでに見えているかのような展開ですね。
 BL小説というのは、そういうものなのでしょうか……。
 

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パズルの日から聡介は、快方に向かう気配を示したり、逆になにか物思いにふけったまま、奏が話しかけても気づかないような日があったり、やや不安定な表情を見せるようになった。
奏は料理をはじめた聡介のために、食前に余裕を持たせたタイムスケジュールを作りながらその横顔を眺めている。
この段階が、クライエントにとっては最もつらい。
戻ってくる影の予兆に怯え、怨嗟の声に悩まされる。
切り離さずにはいられなかった『過去の影』の存在を思い出す。

聡介に歩み寄ると手を取り、気を紛らわせるための『声掛け』をする。
「パズル、はじめてくださったんですね」

件のパズルは猫の顔の部分と周囲の白枠が完成し、遅々とではあるものの聡介のただ白いだけの日々に『娯楽』がほんのすこし彩りを添えた様子を示している。

ルーティンの訪問経過観察の日。
『処置』のあとの重い身体をベッドに預けたまま、情報端末に転送したデータに目を通していく。感情を示すグラフが、いままでの一直線からさざ波のような波形を刻んでいる。

「データじゃ、なんにもわからないって、なぁ…」

そうなのだ。
なにが起因して聡介の感情が波形を示すようになったのか、その原因がわからない。
寝返りを打ちうつ伏せになり、端末の表示を次々に切り替えていく。
グラフに対応する数式で演算を繰りかえす。
感情が示されるようになったのは喜ばしいが、原因がわからないのでは…。ぐるぐると思考が渦を巻いていると、髪を乾かし終えたらしい聡介が戻ってきた。

「じゃあ、今日の問診をはじめますね」
奏のことばに聡介は、わずかに微笑んだ。


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【2014/09/06 08:38】 | ひかりのひと
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奏はえいやっと身体を起こし、ダイニングへ向かう。椅子に腰かけ、傍らの聡介を見やる。

「料理、あの日からなさっているようですね」
「ええ、趣味…とまではいきませんが、それなりに」
「睡眠がやはり、うまくとれませんか?」
「はい…、夢を見るようになってしまって」
「夢?どんな?」

聡介の表情が目に見えて暗くなった。膝のうえの手が震えている。関節が白くなるほど、固く握られている。
「いまは、まだお話ししない、というわけには…」
「大丈夫ですよ」

手のうえにそっと手を重ねる。聡介の手が少し緩んだのが、伝わってきた。

「聡介さんが話せるようになるまで、お待ちしますから」
「…すみません」
「いえ、食事が摂れるようになっただけでも大進歩なんですよ。いきなりすべてがうまくいく、ってことはまずありえません」

奏は思う。一歩一歩、聡介は快復しつつある。焦ったり、焦らせたりしては元も子もない。ゆっくりでいい、彼の場合の快復への道のりを探っていこう。
聡介をクライエントとして『厄介なケース』と思う気持ちはとうに消えていた。
ケースではないのだ。ひとりの人間が生きる道しるべを刻んでいくことを支えるのが自分だ。

「奏さんに褒めていただけると、ちゃんと課題に取り組もう、と思えます」

優秀な生徒のことばのようだ。

「切り離してしまった影がこわいのは変わりありませんが、いつかきちんと向き合えれば、とも思えてきたんです」

聡介のことばは、奏に未開の地を切り拓く困難さに勇気を与えてくれる。
アナログ時計が6時を示した頃合いに奏は彼の家を辞した。


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【この姉あって…】
この妹あり?と思える出来事が。
ウォークマンで音楽を聴いていた妹がいきなり言ったんです。
「横浜のコスモパニックってどこにあるの?」
……はい?コスモパニック??
「有名なの?」
「音楽にも出てくるんだよ。知らないの?」
……音楽とはSEKAI NO OWARIの『炎と森のカーニバル』でした。
あるわけないだろー!
わりと妄想系なのかもな、妹。

【2014/09/07 09:51】 | ひかりのひと
|
美南がパネルで仕切られた奏のワークスペースにやってきたのは、その次の日のことだ。

「奏ちゃん、最近、仕事がすこし順調だって?」
「まぁ、そうかも。だれが?」
「葉山さん。珍しく手放しに奏ちゃんのこと、褒めてた」
「そっかー」

めったに認めてくれないフロアマネージャー。褒められていたのか。

「わたしは」
くらりと、美南の口調が暗くなった。
「この仕事、なんだかもう疲れちゃった。葉山さんにも怒られるばっかりだし」
「……」

「クライエントにとってわたしたち、ただの人生の補助者なんだよね。どんなに心を割いて心配してもその人の将来を想っても。絆ができたと思っても、影が戻ったら時間とともに風化していっちゃうの。わたし、だれにとっても大事じゃないんだよね」
「美南は俺らの仲間だろ。俺は美南を大事な同僚だと思っているよ」
「ありがと」
「孤独な闘いに思えたら、いつでも愚痴ってこいよ。この仕事、クライエントと向き合うのも大事だけど、チームとしてアドバイスしあうのもヒントになるから」
「そうだね、ほんと、そうだね」

美南は薄く微笑む。その微笑みの頼りなさに、彼女の疲れが滲んでいた。
「ありがとね、奏ちゃん。ちょっとだけだけど、元気出た。そういった以上、わたしの愚痴ボックスになるんだよ」

奏の額に人差し指を押しつけ、美南が踵を返す。
奏は、ゆっくりと息をついた。なにもいまにはじまったことじゃない、と言い聞かす。
『ただの人生の補助者』。『影快復後、時間とともに風化していく絆』。納得のうえで、必死にクライエントに向き合っている。了承済みだ。
それなのに…、それなのに、聡介がはじめて料理に取り組み、奏がそれを喜んだときの彼の笑顔を思い出すと胸が疼いた。

『だれにとっても大事じゃない』。
……最後のことばが、胸に突き刺さったように。


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【2014/09/08 09:23】 | ひかりのひと
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奈々枝は彩夏の誕生日の一件から不機嫌だ。機嫌を伺おうにも機嫌をとろうにも『取りつく島もない』そのものの態度で無視を決め込んでいる。
こうなってくると奏にはお手上げだ。

そんな日々が幾日すぎていっただろう。

夏も盛りの盆休みに奏が自宅で彩夏の遊び相手をしていると、奈々枝の声が「ちょっと、パパ、話があるんだけど」と飛んできた。

彩夏に「待っててな」と告げると、妻のもとにむかう。
彩夏の子供部屋の扉を閉めると、奈々枝は震える声で言う。
「あなたの仕事、とんでもない業務内容を含んでいるんですって?」
「……とんでもない?」

自分の仕事を思い返し、頭を抱えたくなった。『処置』のことに違いない。
でも、と思う。保護監視官と遺失対策庁のごくわずかな人間しか知らないはずの業務。なぜ、奈々枝が知っているのだろう。
目をあげて廊下のむこうの自室をみて、納得がいく。奈々枝は奏の書斎の掃除をしていたようだ。業務規約書は、机のうえのちいさな書架に並んでいる。

「あの…その…あなたのクライエントはすべて男性で、その、業務内容に影遺失者の生理的欲求の捌け口になることが含まれる…、ような…とか…」

「俺が訪問観察のときに、同性に抱かれているって言いたいんだろ」
「そうよ」
開き直った奈々枝がどん、と奏の胸を叩いた。

「どうして平気なの?どうして平然としていられるの?」
怒りは怒りに火を注ぎ、声はヒステリックに上擦っていく。

「じゃあ、なんて話せばよかった?俺はこれこれこういう仕事をしています、って話したら、きみは俺と結婚どころかつきあおうとさえしなかっただろう?俺はきみが好きなんだ。きみに背を向けることなんて、考えられない」
「嘘」
先ほどまでの癇癪がそれこそ嘘のように、冷たく奈々枝が言い放った。

「仕事のほうが大事になったのよ。クライエントのことを考えているのよ、いつもいつも。わたしにはわかるの。いままではそんなことなかった。ずっとわたしたちの傍にいたわ。でも、いまのクライエントが命の危険にさらされたら、彩夏が熱を出そうとわたしが泣き叫ぼうと、あなたはクライエントのもとに行くわ。どうしてなの?どうして、そこまで仕事にのめり込むの?」

一気に言いつのると奈々枝は大きく肩で息をつき、泣き崩れた。乾いた音がさらさらと耳元で鳴る。築き上げてきたはずの愛や信頼が崩れ去っていく音。どこか、季節外れの雪の音のように聞こえた。冷たい、命を持たぬ音。

奈々枝が奏を見上げる。
「お願い…なにか、言ってよ」
口を開き、妻の名をただ呼んだ。奈々枝が奏の声を遮る。
「なんにも、言わないで…」


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朝っぱらから昼ドラ風でお届けしました…。
すみません、いかがでしょうか(笑)

【2014/09/09 09:05】 | ひかりのひと
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「はかどらねぇー…」

奏は管理公社の椅子に背をあずけた。
奈々枝から逃げるように、盆休みを返上しての休日出勤3日目。台風が近づいている。
風が強まるなか、駅へと向かう奏の背中に奈々枝はなにも言わなかった。

奈々枝のまなざし、ヒステリックな泣き声が焼き付いている。
そして、なにより彼女らしくない、弱々しい声。
『なにか、言ってよ』
『なんにも、言わないで…』
仕事に集中しろというほうが無理な話だ。
メールで休出の旨を伝えたところ、奏に付きあい業務にやってきた彰夫が気の毒げな目線をよこす。

「どうしたんだよ。さいきんうまくいっていたじゃないか、仕事」
「『処置』の件が、奈々枝にばれた」

彰夫が絶句する気配が伝わる。
彰夫は未婚。しかし、奈々枝と奏のあいだに突如現れた海溝の悲惨さはいともたやすく想像できるだろう。

「それは…どうしようもないなぁ……」

そうなのだ、いまや、どうしようもない。
奈々枝がこの3日間、『離婚』のふた文字を突き付けてこなかったのは、むしろ奇跡だ。実家の母親と電話で話している声は不穏極まりなかったが。

「奈々枝さん、繊細そうだもんな。そりゃ、ショックだろう」
「複雑な絶望に追い打ちをかけないでくれよ」
彰夫が顔をしかめる。
「複雑って、お前、まさかクライエントが好きだ…とか、あり得ないよな」
「……わからん」
「はぁ!?」

彰夫の頓狂な声を無視し、再び思考の海に身を沈める。


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【2014/09/10 09:14】 | ひかりのひと
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