秩序のとれた海 例えば君とふたりで
あづみはちぐさの横顔に話しかけた。
「やっぱり、7月で世界が終わったら、大学にもっと行きたかったなーって、思う?」
「なんでだよ。俺、まだ一日も大学に行ってないのに」
「僕、夏休みがはじまらないのが悲しい」

ちぐさは一瞬黙り込んで、爆笑した。

「あづみ、学校も水の底だ。今年の7月以降、お前の勉強は俺が見る」
「え?じゃあ、ずうっと夏休み?」
「そうそう」
「……ずうっと、ってどこまでつづくの?」

あづみは心底ふしぎに思った。ずうっと、を見たひとはいるのだろうか。

「永遠に、とおんなじだろ」
「永遠?」
「だれかが考えたんだよ。時間には果てがないって」
「果てがない」
小声であづみは復唱する。ちぐさの言うことはときどきあづみには難しい。
「よくわからないけど、こわい?」
「なんにもこわくない」
ちぐさの声は優しかった。

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